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  • 執筆者の写真青山 由美

🔸ビジュー・ド・ファミーユ

9月というのに、日中はまるで真夏に逆戻ったような日差しの強さと気温の高さに耐えているうちに

今日はまた台風接近の影響で風が強く、不安定な天候が続きますね。



6月、7月にオーダーやリメイクオーダー頂いていたジュエリーが、

工房の夏休み明けに一気に仕上がってきたので

先週はありがたいことに連日納品の日々でした。


今回は亡きお母様の形見のアメジストやパール

亡きお父様に買っていただかれたダイヤモンド等、

長年の間、気になっていたけど

なかなかきっかけがなくて。。という方々からのリメイクが重なりました。



ビジュー・ド・ファミーユ

フランス語で「家族の宝石」を意味する言葉です。



ヨーロッパの王侯貴族や資産家たちは古くから

家族から譲り受けた宝石を愛情を持って受け継ぐ習慣がありました。

それは紛れもなく家族の絆であり、愛の証です。



リメイクのご依頼をいただく際に、ご自身が購入されたものもありますが

譲り受けた方がいらっしゃる場合、

必ず祖父母様やご両親様等、

大切な人とその宝石にまつわるエピソードをお聞かせくださいます。




「いつも母がこの指輪をしてたんですよね。。」


「地味な母でしたが、このリングだけは気に入って外出の時は必ず身につけていました。」


「父がこれにしなさいと言って買ってもらったんです」



今は会えなくなってしまったあの人との絆の証であり愛のしるし。

ご家族の歴史を伺うこの時間が私は大好き。

宝石も耳を澄ましてそのエピソードをちゃんと聴いています。



お母さん、おばあちゃんが宝石を身につけていた姿

その記憶はその家族だけの大切な宝物の景色



どんな人もいつかはこの世を去ります。


その人にまつわるあらゆるものが消えても

いつも身につけ愛した宝石がポツンと残り

静かに語りかけるメッセージは尊く、

そしてまるでその人がそこにいるようなすごい存在感があります。



お母様やおばあちゃんが身につけていらした姿や時間がインストールされた宝石は

新たに受け継がれ、持つ方のスタイルに合わせたデザインにリメイクして形を変え、

新たなエネルギーを発動し

そこから何十年にも渡ってその人を守る御守りになる。



家族を守り、幸運を運んでくれる宝石って本当に素晴らしい。


これから引き継がれる宝石をご自身が選び、

「これが私」というジュエリーとの出会いを

是非、CONDUCTORでお手伝いさせてくださいね^^



最近のリメイクのお写真がこちらです^^






元々の姿はこちら💜

10年以上前に他界されたお母様のお形見

お洒落なお母様でいらしたのだろうなあ。。


次は前回のブログでご紹介したダイヤリングのお客様のリメイク

1.01ctの立派なダイヤモンド💎✨



こちらを。。ペンダントに✨




お二方とも本当に素敵な素敵なマダム。

大切な宝物の宝石のリメイクを託して頂き心から感謝しています。















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◆宝石道

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